Dooria社玄関ドア工場は初訪問でしたのでここもレポートさせて頂きます。
スウェーデンプロダクツの真骨頂は徹底した統一規格にあります。と過去ギャラリーでも伝えてきましたが、当然同社もまったく同じ姿勢でものつくりをしています。
統一だけして種類が意味なく多いのでは全く本末転倒で、必要最小限の規格で無駄・ロスを無くすことが重要なことなんですね。
同じ寸法だと事前に同じ寸法の枠材や合板をつくっておき、色、デザインが決まればそこからそれをつくればいいので大幅に工程ロスが実現します。
IKEAの商品開発コンセプトは"Small Package"。小さな梱包で済めば多くの荷物を効率的に運搬できるし、エネルギーのロスを極力抑えられるからです。
となると、当然ゴテゴテつけた装飾や余計なものを削ぐわけで、だからシンプルなデザインに必然的になっていくというわけですね。
我が家の家具はほとんどIKEA(自慢になならないか^_^;)ですが、かなりの数を購入したにもかかわらず、愛車に全部積めました。でも、それを開けて組み立てるとテーブル、イス、電話代、テレビ台と見事に出来上がってしまうんです。
更に効率よく、売れ筋のカラーは事前に塗装をしておく。これもサイズがバラバラだと出来ないので規格化がどれだけ生産の効率化を促進させているかが良く分かります。
生産はどうしても機械でないとダメな個所は機械で、でも、人間で出来るところは極力人間がやります。
こうすることで、地域での雇用が生まれ、多くのエネルギーの無駄遣いが実現できるのです。
画像のように80kg近い玄関ドアでもこうやって女性の力で軽々と移動が出来て尚且つ安全なんですね。
機械設備選定は間違いなく少しでも人間が楽に仕事ができるようなものを!と考えているのでしょう。
↓↓↓は色んな製造工程です。
すべて人間の手でひとつひとつ丁寧につくられていますよね。
それでいて、ちゃんと国際競争力を持ち日本をはじめイギリス、ドイツ、デンマークと色んな国に輸出されているのですから、素晴らしいと思います。