パインブームともいうべき有り難い現象は確かに「有り難い」事ですが、パインと言っても色々あり、その特徴・価格・原産地も様々でピンキリなんです名前も、レッド・ホワイト・ポンデロッサ・ラジアータ・メルクシ・ロッジポールなどなど・・・。
これだけ数ある「パイン」と呼ばれる種類に一言で「当社はパインを扱っております」と言う表現はいささか乱暴で、例えるなら「当社はシステムキッチンを採用しております」と言っているようなものでメーカー名や風合いや性質と言う特徴を一切説明していないと言う事と変わりないんですね
では、この「ピンキリ」と言う事の説明はといいますと、例えば「ラジアータ」。これの語源は「車のラジエーター」から来ているもので、その物体から連想される目の粗いイメージがそのまま名前にされている。原産地はニュージーランド・オーストラリアが多い。北米に多い「ポンデロッサ」これは英語で捨てるものと言う意味。東南アジアに多い「メルクシ」これまた目の粗い、階段やカウンター材に使われているので露出も多いので分かりやすい材だと思います。
私はあくまで客観的な説明をしているだけで他意はないのですが ここまでのパインは皆、目の粗いつまり伐採年数や年輪が若いという特徴で見た目もご覧の通りだと思います。
又、目が詰まっていないと言う事は反り・あばれ・収縮も激しいと言う事は言うまでもありませんね。
その点レッド・ホワイトといった北欧で採れたものに関してはFSC管理下、或いはそれらに近い性格の団体に集中管理されているのがほとんどな為、乱獲伐採物は無く80,90年で計画植林・伐採されているので目がしっかり詰まっています。
では, レッドとホワイトの違いはといいますと見た目も違いますが、何と言っても経年変化の違いが特徴で、レッドは年数が経つと「アメ色」に変化しホワイトは少し黒ずんできます。これは、調湿性能が特徴するものでレッドの方が高い為、そのような経年変化になるので基本的に家の内装にはレッド、外装にはホワイトという使い分けをしています。
どちらも適材適所があり、逆にログハウスに使われるのはホワイトが多いのは、やはり、そういった性質がある為なのです。そんなレッドの中でも更にピンキリがあり、当社レッドは、北極圏近くのカリックス地方で採れた非常に厳しい気候の中で、ゆっくり育ったものなので実に目がしっかり詰まっていて、節も非常に美しいものばかりなのです。