自宅兼モデルハウスはQ値1.89W/㎡Kの高気密高断熱の性能に太陽光4.91kwを搭載しております。
高性能な家をつくりエネルギーのイズルヲセイシ、太陽光発電でウミダス作戦です。
大事なことは太陽光パネルではなく高性能な家ありきなのです。その辺のところは自立循環型住宅を極めようでもイニシャルコストとランニングコストで触れていますのでご覧ください。
高気密高断熱住宅が何故大事かということを一般の方に分かりやすく説明するには、やはり具体的な光熱費をみせるのが一番だと思いまして、Blogでも毎月の電気代を公開しておりましたが、深夜電力でたまたま安い電気を使っているだけでALL電化住宅はやっぱり電力の使用量は多いのです。
それを反省して、電気代のみならず使用電力やガソリンや自分が使っているエネルギーの把握をするために、自立循環型住宅研究会会員、岐阜県立森林文化アカデミーの辻先生開発の『環境家計簿』をつけました。
これで、2008年から2010年までの3年間を電気・水道・ガソリンを記入してみました。
このプログラムはガスや灯油の記載項目ももちろんありますが、ALL電化なのでこのような入力になっています。
さらに言えば、薪ストーブなので薪の量とか金額も記載できれば更に現実的なのですがそこは本人すら把握が難しいのでプログラムにも難しいわけですね。
具体的に数字を見ながらご説明をしてまいりますと。。。
まずは3年間の具体的金額の把握から。
光熱水費比較です。ガソリンは仕事とプライベートを分けられないので一律毎月300L使うということで設定していて、値段も1L¥136と高めの設定ですので実際はもっとコストは安くなっています。
2009年12月から太陽光の売電が¥48/kwになったため、2010年の売買プラスは10万を超えました。
画像をクリックすると拡大します。
わかりやすいグラフも同時につくれます。
グラフの上段はPanasonic2008年度環境家計簿統計データ(8.349世帯)より算出されています。
下段が実際の金額です。
ガソリン代を考慮しなければ標準値よりランニングコストが安いということが一目でわかります。
更にここからが大事な考察です。
実際の電力、水道、ガソリン使用量を見ると、特に電気使用量は08で7107kw、09で7,549kw、10は7,633kw。年々使用量は増加していて7,000kwも使っていました。
いくら太陽光パネルで発電して売電し10万浮いたからと言っても、4人家族で7,000kw以上消費していたという実態を把握出来ました^_^;
(2008年の発電量データが取れていないのでマイナスになっております)
これをエネルギー換算値GJ(ギカジュール)にして、一般家庭との比較をします。
自家発電もしているので電気料の相殺がありそこは標準以下なのですがガソリンを多く使用しているので一気に突出しています。
例えば2009年住宅削減率50.4%というのはガソリンを除いた標準家庭との比較削減率です。ここでは良い数字なのですが、家庭削減率というガソリンを含めたカテゴリーにすると-25.1%ということで、標準より25.1もエネルギーを使っているとわかります。
更に更に排出CO2もこれらから決められた係数を掛けることにより具体的数字としてバシッと出てきます。
これも2009年で見ると、電気使用で3,155kgのCO2を年間排出していて、ガソリンはなんと8,344kg!
数字は正直です。。。
グラフ化でもガソリンの突出ぶりが目立ちますね。
2009年住宅削減率は52.6%で良いのですが家庭にすると-49.1%と倍のCO2を排出してしまいました。
仕事柄どうしてもクルマは使用せねばなりませんので、このガソリンはなんとかせねばなりませんよね。
HV車EV車と行きたいところですがこれも仕事柄荷物を運ぶこともあるのでそういうクルマに乗らないといけませんし、お金も^_^;
やれることから引き続き、エコセコ生活をしながら、効率のよい仕事で出来る限りガソリンの使用量を減らす努力をせねばなりません。
是非プロの方にも環境家計簿をつけていただき、自分たちの省エネ貢献度を調べてみてはいかがでしょうか?そして引き渡しのお施主様にも頑張ってつけていただき色んな情報交換の場をつくれば更に色んな技がみにつくのではないでしょうか?
これを書いていて「お前がそういう広場をつくればいいじゃないか!」と自分につっこみましたので、是非火急的検討してみたいと思います(^^)v